私たち昭島地域の猫の会は昭島市を拠点に地域猫活動をしている団体です。
みなさん、外で暮らす猫たちの平均寿命を知っていますか?
たったの3~5年と言われています。
長寿の猫ちゃんもいる一方、子猫のうちに死んでしまう猫が多いからです。
外で自由にのびのびとしている猫や日向ぼっこしながらお昼寝をしている猫は幸せそうに見えますよね。
でも私たち人間社会が作ってしまったこの環境は実は外で暮らす猫たちにとってはとても過酷な環境なのです。
縄張り争いによるケンカの怪我や、その怪我から発生する病気。
交通事故によるロードキル。
夏の暑さや冬の寒さ、のどの渇きや飢え。
人間による虐待。
外での暮らしはいつでも危険と隣り合わせなのです。
そんな不幸な猫を減らすために地域猫活動は生まれたのです。
勝手に不妊(去勢・避妊)手術をしてしまうのは自然の摂理に逆らっているように感じ可哀想に思うかも知れませんが、このような環境で年に数回訪れる出産シーズンの度に子猫が沢山産まれ、過酷な環境の中で命を落としていくことが幸せだとは思えません。
また手術により防げる病気もあるのです。
不幸な命を生み増やさない。
そして一代限りの大切な命を地域のみんなで育て見守っていく。それが地域猫活動なのです。
世の中猫が好きだったり、可愛いと思っている人ばかりではありませんよね。
猫が苦手な方、猫の被害で困っている方もいると思いますが、そんな方達にも地域猫活動は有効なのです。
猫の過度な鳴き声やふん尿被害、車やバイクを傷付けられる等の被害があれば悩みの種になってしまうと思います。
でも地域猫活動をせず、猫の出産シーズンの度に猫がどんどん街に増えていく事を想像してみて下さい。
猫による被害は今よりも数倍・数十倍になってしまうと思いませんか。
そうならないためにも適切な管理(TNRM)のもと、人にも猫にも住みやすい街づくりをしていく事が重要なのです。
地域猫活動は行政・地域住民・ボランティアの三者が協力して成り立つものです。
どうか皆さまのご理解ご協力をお願いいたします。
昭島地域の猫の会は2011年に会として発足し活動してきましたが、その20年程前から個人で活動していた女性がいます。
それが前代表である谷合勝子氏です。
谷合氏は怪我をしている猫、病気にかかっている猫、飢えや脱水症状で苦しむ猫など、不幸な猫を救いまた減らしたいとの強い思いでたった一人で活動をして来ました。
その谷合氏の活動に賛同した仲間が会を発足し、活動をして来ました。
谷合氏の個人活動の時期から今日まで関わった猫の頭数は5,000匹以上になります。
2023年12月28日に谷合氏は逝去されましたが、その1ヶ月前までメンバーと捕獲活動に同行するなど、まさに猫に捧げた半生でした。
そんな谷合氏の遺志をメンバーみんなで継承し、不幸な猫が増えないよう一丸となって活動していきたいと思っています。
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